2028年から導入される北九州モノレールの新型車両デザインに採用されました!

新車両のデザインは7案の中から市民投票によって選ばれ、投票参加者6,363人、総投票数12,356票のうち、3,181票をいただきました。投票時はデザイナー名を伏せた匿名での参加だったため、結果が発表されるまで発信を控えていました。投票してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

新型車両の詳細については、[北九州モノレール公式サイト]をご覧ください。

今回の依頼は、テーマの設定を含めたデザイン提案でした。いくつもの案を考え、実際にモノレールへ何度も乗りながら検討を重ね、最後にたどり着いたのが、車窓から見える「沿線の風景」です。

小倉の海や工場、街並みから住宅地を経て、小文字山、足立山、妙見山、貫山へと続いていく景色。その移り変わりを、これからも街の中に残り続ける風景として車体に描きました。

景色をそのまま写実的に描くのではなく、遠くに見えた風景が断片的な記憶として残っているようなニュアンスを表現するため、ドット状のグラフィックで構成しています。途中には遊び心として、小文字山の「小」の文字も小さく忍ばせました。

カラーリングには、工業の発展に伴う公害を克服し、環境都市へと歩んできた北九州市の物語を重ねています。工場や街を表すグレーから、山や自然を表すグリーンへ、さらに終点へ近づくにつれてモノレールのコーポレートカラーへと移り変わるグラデーションです。

車両の正面は、使用した色を一色ずつ当てはめて検討し、爽やかな印象を持つブルーを選びました。扉には環境都市を連想させるグリーンを配置しています。

窓まわりの黒いラインは、かつてこの沿線を走っていた路面電車・北方線への敬意を込め、線路まわりに使われていた御影石の敷石をイメージしたものです。ラインを加えることで、車体全体を引き締めています。

北九州モノレールは1985年に開業しました。開業から40年以上を経て導入される新型車両のデザインということもあり、提案する際には大きな責任と緊張を感じていました。街の景色として長く残るものだからこそ、考えては戻ることを何度も繰り返しました。

賛否が分かれることも覚悟していましたが、市民投票で選んでいただいたからには、堂々としていようと思います。

自分が描いた車両が、2028年から北九州の街を走り始めます。その光景を実際に見られる日が、今から楽しみです。

KBCさんのニュースにもなりました!